|
■濾過実験
装置-1および装置-2は濾過実験を行う際に必要な装置の一般例です。
装置-1は、タンク付ホルダーによる濾過装置です。1回当りの濾過量は濾過器のタンク容量(KST-47の場合は200mL)に限られますので、主に高粘度溶液、高濃度蛋白質溶液などの難濾過性液の実験に用います。
装置-2は、濾過器に加圧容器を連結したもので主に易濾過性液の実験に用います。例えば、DV-10タンクでは連続10Lの濾過が行えます。ただし、濾過する液が温度により粘性が著しく変化したり、一定の温度範囲内でないと変性を生じる場合には、温度に対する考慮が不可欠となります。さらに沈降性粒子が多く含まれている場合には、攪拌も必要となります。このような場合には、濾過テスト装置[TSU-90A、 TSU-90B]および加圧濾過用ジャケット・攪拌台座付タンク[DV-10-JA]をおすすめします。これらの装置を用い、実際規模の濾過に適用するために表-1の各項目を確認してください。以下に具体例を挙げて説明します。 〜 の手順に従って水道水から0.45μmカットの無粒子水2kLを得る場合の必要最小濾過面積の割出しと、濾過器の選定をしてみましょう。
| |
 | | 装置-2による濾過実験で平均流量と濾過量を求めます。 |
 | | 得られたデータから、「総濾過量と平均流量」のグラフを作成します。 グラフ作成時は単位に注意してください(図-1)。 |
 | | 初期流量の1/4〜1/5に減衰した時点(変圧濾過においては初期差圧が4〜5倍となった時点)を求めます〔図-1からは10mL/min・cm2となります〕(この時点をフィルターの濾過寿命とし、交換されることが最も効率的であるとされています)。 |
 | | 図-1より初期流量の1/5(または1/4)に減衰した時点の流量に対する総濾過量を読み取ります(図-1からは40kL/m2となります)。なお、濾過時間は、この総濾過量を得るまでの実測時間がそのまま当てはまります。 |
 | | 図-1から読み取った総濾過量のデータより、比例計算でフィルターの濾過面積を求めます〔40kL/m2濾過できますから、2kL濾過するには濾過面積500cm2が必要となります(表-2)〕。 |
 | | 求めた濾過面積(500cm2)よりやや大きい有効濾過面積を有する濾過器を選定します〔KS-293あるいはKS-293-ST(有効濾過面積 530cm2)となります〕。 |
|