宮城圭輔のある一日
担当箇所の掃除から一日は始まる。社内情報をチェックして、チームで一日の作業確認のためのミーティング。
カートリッジフィルター試作の準備。その後濾過試験を行う。様々なフィルターを使用してサンプリングする。
濾過液の測定を行い試験データを収集、評価・解析する。気付いた点をメモして、次の試験に反映させる。
車で30分ほどの芳賀工場へ向かう。浄水場へ提案する濾過システムのスケールアップした試験を行う。
試験で得られたデータを整理し、検討・考察する。アイデア出しの時間。最後に日報を書いて終業。
自宅は実家。車通勤なので直帰することが多い。最近、社会人のサッカーチームに加入。休日はサッカーで汗を流す。
研究開発の仕事
■濾材の性能測定 電子顕微鏡で、濾材の繊維径、孔径や濾材の上に捕捉された異物形状などを測定します。
■濾材の選定 用途に適した濾材を選定します。
■試作 プリーツ(ひだ折り)されたフィルターを超音波で筒状に溶着し、カートリッジフィルターを試作します。
■濾過効率試験 クリーンルーム内で、フィルターが原液中の粒子を濾過により捕捉されている割合を試験します。
■耐久性試験 例えば、特定の薬品に対するカートリッジフィルターの耐久性を試験します。
製品の高品質化と生産性の向上を目指し、濾過システムの進化を力強く牽引する。
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ユーザーニーズに合致した品質を生み出すために
私が所属する技術センターは、新製品の開発をはじめ、既存品 の改良、依頼試験などの業務を行っています。現在の私のミッ ションは、お客様の要望に対して、既存製品を組み合わせて試 験を行い、ニーズに合致した結果を出すことで、より高品質の 製品提供に寄与すること。扱う製品は多彩ですが、現在私は、 “液晶パネル”の製造過程に投入される濾過システムの改善・ 改良に携わっています。液晶パネルの品質において、従来から 問題となっていることに“ドット(画素)落ち”があります。これ は、画面上に小さな輝点や黒点が現れる現象ですが、その原因 のひとつが製造過程での異物混入です。液晶パネルは、ガラス 基板の上に“レジスト液”を塗布する工程があります。その際、 レジスト液の中にある異物を除去する、精度の高い濾過システ ムを開発することが私の役割なのです。
濾過効率の向上と流量の最適なバランスを見極める
“ドット落ち”は、以前より改善されていますが、液晶パネルの 大型化に伴い、より高精度な濾過システムが求められています。 さらに、生産のスピードアップ及びコストダウンのために、レジ スト液の流量をより多くしたいという要望もあります。徹底し て異物を除去するには濾材の孔径が小さくなりますから、必然 的に流量は低減します。この相反するものを実現するために、 カートリッジフィルターの素材とその孔径を様々に組み合わせ、 濾過効率と流量の最適なバランスを見極めていくわけです。ま た一方で、浄水場に検査キットとして提供する新しい濾過シス テム開発にも取り組んでいます。これは、水中に含まれるクリプ トスポリジウムを濾過によって捕捉し、検出するというもの。液 晶パネルにせよ浄水場にせよ、エンドユーザーに直結した仕事 であるところに、確かな手応えとやりがいを感じています。
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