濾過について  濾過の機構・濾過の3要素 / フィルターの選定について

フィルターの選定について

最も合理的な濾過を行うためのフィルター選定方法をご紹介いたします。

〔1〕

分離、除去、回収する粒子の大きさに合った「濾過効率」のフィルターを選んでください。
フィルターの種類により濾過の機構が異なるため、濾過の精度に違いがあり、「濾過効率」の表し方も異なります。同じ種類、同じ「濾過効率」の表し方をするフィルターであれば、濾過の精度に応じたフィルターを選定することはできますが、種類や「濾過効率」の表し方が異なるフィルター間では、濾過の機構が異なるため、一律にフィルターが保留する粒子の大きさを比較できない場合があります。
フィルターの「濾過効率」の詳細に関しましては、弊社までご照会ください。

フィルターの種類 「濾過効率」の表し方

 分析用濾紙
 生産用濾紙
 ガラス濾紙
 円筒濾紙
 PTFE濾紙
 濾過板

 保留粒子径

 不織布濾紙

 粒子捕捉性能

 メンブレンフィルター
 ディスポーザブルメンブレンフィルターユニット/減圧用フィルターユニット
 37mmモニター

 孔径

 カートリッジフィルター

 孔径
 公称孔径
 粒子捕捉性能

 コンパクト/カプセルカートリッジフィルター

 孔径
 粒子捕捉性能

 ウルトラフィルター

 分画分子量

〔2〕

目的とする「流量」の濾過ができるフィルターを選んでください。
圧力損失が大きくなるほど「流量」が多くなり、同じ圧力損失であっても濾過面積を大きくするほど「流量」は多くなります。また、フィルターの孔径が小さいほど、流体の粘性が高いほど「流量」は少なくなります。目的とする「流量」の濾過をしたいときは、圧力損失を大きくするか、濾過面積の大きなフィルターを選んでください。
ディスポーザブルメンブレンフィルターユニット、カプセルカートリッジフィルターは、最高許容圧力が設定されておりますので、その圧力を超えて濾過しないよう注意願います。また、カートリッジフィルター、コンパクトカートリッジフィルターには、最大許容差圧が設定されておりますので、その差圧を超えて濾過しないよう注意願います。

〔3〕

目的とする「濾過寿命」のフィルターを選んでください。濾過面積を大きくすると、「濾過寿命」を延ばすことができます。フィルターに懸濁物質が詰まると、「流量」が少なくなるか、圧力損失が大きくなり濾過寿命となりますので、一定の管理基準(所定の流量、所定の圧力損失)に達したら、速やかにフィルターを取り替えてください。

〔4〕

流体に「耐性」のあるフィルターを選んでください。
「耐性」には、「耐薬品性」と「耐熱性」があります。

@

薬品に対する耐性の無いフィルターは、濾材が溶けたり膨潤し、濾過に支障をきたします。濾過条件(流体の温度、濃度、濾過時期など)によって異なりますので、使用前にテストすることをおすすめします。フィルターをセットするホルダーやハウジングなどの濾過器に使用されているガスケットの耐薬品性も、併せて確認願います。

A

「耐熱性」は、フィルターが製品の性能を損なうことなく連続して使用できる最高温度のことで、フィルターの品種毎に「最大許容温度」として表しています。「最大許容温度」以下で使用してください。

〔5〕

フィルターの滅菌方法には、オートクレーブ滅菌、インラインスチーム滅菌、エチレンオキサイドガス滅菌などがありますが、フィルターの品種によってはこれらの方法で滅菌できないものがあります。

〔6〕

当社には、少量濾過に適したディスポーザブルフィルターユニットから大容量の濾過に適したカートリッジフィルターまで豊富な品揃えがあります。フィルター選定後は、必ず実流体を使った予備濾過試験を行ない、濾過状態を確認ください。期待する濾過寿命に達しない場合は、流体の粒子濃度が高いことがありますので、選定したフィルターよりも濾過効率の低いフィルター(プレフィルター)をその前段に使用すると効率的に濾過を行うことができます。なお、プレフィルターは、複数段使用する場合もあります。

当社にご相談いただければ、濾過条件に合った適切なフィルターを選定いたしますので、お気軽にご相談ください。

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